Shohei Ohtani Is Very Clearly Not From This Planet!

この春から当会の中高校生クラスでの

時事英語のトピックは、日本のスポーツに関することばかりです。

なぜかと言えば、海外メディアがそれに関するトピックを高い頻度で取り上げているからです。

Shohei Ohtani Is Very Clearly Not From This Planet

(大谷翔平はあきらかに地球外生命体だ!)

などとする、大谷選手の大リーグでの大活躍を紹介する記事はもちろんですが、

相撲の土俵に人命救助で上がった医療関係の女性たちに対して、

「女性は土俵から降りてください」というアナウンスが流れたことについては、

政治がらみでもなく、単に日本の一地方で起きた事件にしては、

異例と言えるほど海外メディアが取り上げました。

今回の日大アメフト悪質タックル事件も相撲ほどではないですが、

NYタイムズなどの大手新聞社が大きく取り上げています。

相撲とアメフトの記事に関して共通しているのは、

この21世紀に、民主化が遅れている第三国ならまだしも、

先進国日本でこんなことが起きている、というある種の驚きだと思います。

エリート官僚の女性記者へのセクハラ行為とそれに対する

財務大臣など国のトップの見解や対応も、

やはり海外メディアのトーンは同じです。

日本は先進国であるにもかかわらず、

国際的な人権感覚から乖離(かいり)しているのではないか、

ということを行間で指摘しているのです。

例えば、今回のアメフト事件に関して、NYタイムズは

この事件はたとえ本人の意志に反していても(be against his will)、

obedience to authority(権力への服従)と

unwavering loyalty to the team(組織への不動の忠誠心)

この二つの価値が、いまだ日本社会で

極めて重要視しされている(highly valued)、ことを物語っていると結論づけていました。

そこで、先週の中、高校生クラスでは、

まずはこのNYタイムズの記事を読解してもらい、

同紙の見解に賛成か反対か英語で答えてもらいました。

するとほとんどの生徒たちが、その通りだと思うと答えました。

それはなぜかと問うと、更に大きく二つに分かれました。

まずは学校や部活がまさに日大アメフト部とそう変わらない体質だからだというグループと、

学校や部活は比較的自由だが、

大人たちがそのような社会で生きているように見えるというグループです。

そして、Noと答えた少数派のほとんどが、確かに今まではNYタイムズの指摘するような社会だったかもしれないが、

今、日本は変わりつつあるのだという希望的観測に近いものでした。

そして最後に、では、権力と組織への「服従」と「忠誠心」以外に、

どんな価値を尊重する社会に日本がなってほしいか、

あなたが最も尊重したい二つの価値を挙げて英語で短いスピーチをしなさいという課題を出しました。

今までスピーチを実施したクラスで出た、

当会中高生メンバーたちが尊重したい主な価値観を下記に挙げてみます。

 

freedom (自由)

equality(平等)

diversity(多様性)

self respect(自己尊重)

respect to each other(互いの尊重)

individuality(個人)

individual idea, will, opinion, dicision(個人の考え、意志、意見、決断)

independence(独立性)

humanity(人間性)

creativity(創造性)

truth(真実)

honesty(正直であること)

peace(平和)

safety(安全)

kindness(やさしさ)

tolerance(寛容)

 

NYタイムズが指摘するように、

日本が未だ「権力への服従」と「組織への不動の忠誠」が重要視されている窮屈な社会だとしたら、

その責任は、そうした社会を容認し、形成してきた大人たち一人一人にあると思います。

それとは違う価値を次の世代が希求し、尊重したいのであれば、

例えば、勇気をもって顔出しの謝罪会見をした宮川君を支えたご両親のように、

体を張って、全身全霊でその想いを支援すべきだと、

一人の親として教育関係者として深く思いを致すところです。

さて、相撲の土俵問題に関しては、

下記のトピックで、この学期をかけた英語でのディベートに挑戦しています。

Shooud we ban the tradition which women are fobidden to enter to sumo ring?

(私たちは、土俵に女性が入るのを禁ずる伝統を廃止すべきか?)

 

各クラス、英語でのディベイトのやり方を学びながら、

女人禁制の伝統撤廃派と維持派の二つのグループに分かれて準備をしている最中です。

ディベイトは、sport of words(言葉のスポーツ)と呼ばれているので、

発表のことを敢えてgame(試合)と呼びます。

試合の結果は、また後日ご報告致します。

 

Global kids英語会代表

(株)ダイバース・キッズ代表取締役

豊田朋子